そうして夕食の席になって、佐伯の真意は明らかにされる。 「……どうしたんだ。ケンカでもしてるのか?」 佐伯と並んで座り、互いに無言で食べ続けているうちに父親が呆れたようにこぼした。 「ま、なんだ。ケンカするほど仲がいいって言うしな――」 どちらも何も答えなかったからか、ひとりでそう納得したようだった。 ケンカするほど仲がいいって……そうならいいんだけど。 ぼそぼそとごはんを口に入れ、純一は胸のうちでつぶやく。 マジ、そうならいいんだけど――。 やがて食事が終わり、父親が席を立とうとしたら佐伯が呼び止めた。 「すみません。折り入ってお願いしたいことがあるんですが、聞いてもらえますか」 まっすぐに父親を見つめ、いつにない改まった態度で言った。 「いいぞ。なんだ?」 父親も改まった態度になって返した。 「俺を、婿にしてもらえませんか」 きっぱりと、はっきりそう言った佐伯を見つめ、父親の口がぽかんと開く。純一も佐伯の隣で父親とまったく同じ反応をして、どのくらいしてからかハッとなった。一気に顔が熱くなる。 な、なに言ってんのっ? ば、バカじゃねーのっ? 声に出してののしったつもりが、まったく声にならなかった。いっぱいに見開いた目を向けて、ただ佐伯を見つめる。 父親にもじっと見つめられているのに、佐伯は少しも怯まない。同じように見つめ返している。 「それは、ずっとうちにいたいということか?」 ようやく父親の口から声が出てきた。 「そうです」 やはり、きっぱりと佐伯は返す。 「独立しないで、ずっとうちの畑でやっていきたいということなら、正直、助かるが――」 「はい。それは、そのとおりです」 「そうなのか?」 急に明るく父親は返した。 「いや、婿って言われるとあれだが、今も家族みたいなものだし、畑にも熱心でいてくれて、よろしく頼むと言いたいところだが、先のことはそれほど急がんでもいいだろう」 「――わかりました。聞いてもらえただけでも、よかったです。覚えておいてください」 「わかった」 純一は一言も口をはさめなかった。それでいいのかと父親が心配になる。 でも――。 うれしさが込み上がる。たまらない喜びになって全身を満たす。佐伯はこの家を出ていかない。はっきり、そう言った。 ――けど。 婿にしてくれなんて、臆面もなく口にできる神経が信じられない。父親は佐伯が居続けると聞いて喜んだようだけど、半分だましたようなものではないか。 だって、婿って。 自分を抱くということだ。いつなのか、今夜なのか。思って、カァッと純一は顔が熱くなる。父親に悟られないように、佐伯にも知られないように、夕飯の片づけも入浴もすべて終えて、離れに戻ってから佐伯に噛みついた。 「信じらんねーよ! なんであんなこと、お父さんに言うんだよ! 恥ずかしすぎるだろ! つか、ゼッテー通じてねえって!」 「ま、通じるのもどうかってとこだな」 「だったら言うなよ!」 広縁に突っ立ち、赤みの引かない顔で純一はまくしたてるのに、フンと佐伯は鼻で笑う。 「言わないと、誰かさんの機嫌が直らないからだろ」 「あっ」 一瞬の間に腕を捕られて佐伯の部屋に引っ張り込まれた。その勢いで畳に押し倒される。 「おやっさんには申し訳ないけど、嘘は言ってない。バレたら、それで勘弁してもらう」 息もつけずに、純一は佐伯を見上げる。今までに見たことのない、艶っぽい顔になっていた。 「ん? どうした? ――ご希望どおり、楽しい初夜の始まりだぞ?」 低い声で、ひっそりと甘くささやくから、真っ赤になって固まってしまう。 「あんなにかわいくおねだりしたのに、ビビったか?」 「な、ない!」 それだけは、どうにか言って返せた。 「――そうか」 佐伯の唇がゆっくりと降りてきて口をふさぐ。熱く濡れた舌が強引にねじ込んでくる。 「ふ、ん」 ねっとりと舌を絡め捕られ、やわらかく口中をまさぐられ、これまでにないディープなキスに純一は意識を持っていかれる。体中が熱くなって、手首を押さえつけられている指の先まで力が抜けていく。鼓動が高まり、胸が溶かされて、欲望が硬く起ち上がった。それを、股間に膝をついている佐伯に知られたと思う。でも、それでいいと思う。 「そのまま、おとなしくしてろよ?」 糸を引かせてキスを解くと、くすっと笑って佐伯は離れた。押し入れを開けて、敷布団一枚を畳に広げる。そうしても、部屋の明かりを消すでもない。 「――来いよ」 佐伯が呼ぶ。甘い毒を感じさせる、誘惑に満ちた低い響きで。 ゾクッと全身が震え、純一は心臓をつかまれたように感じた。佐伯は布団の上であぐらを組んで待っている。這うようにして佐伯の前まで行った。たちまち抱きすくめられた。 「純一――」 頬を重ねてきて、佐伯は耳元でせつなく呼ぶ。肩に顔をうずめてくる。 「愛してる」 熱く、深い吐息と共に聞かせた。 あ――。 純一は息が止まりそうになり、大きく開いた目がじわりと潤んだ。 「俺が言うんじゃ、信じられないか? けどな――そうとしか言えない」 掠れた低いささやきは、胸の底まで真摯に響き渡り、純一を熱く満たした。 「信じさせてやるから。たっぷり、教えてやるから」 目を覗き込んできた眼差しは、まっすぐに純一を射抜き、芯から痺れさせた。 「はっ、ん――」 唇を奪われ、純一は佐伯の胸に背でもたれるように抱き直される。そうしてもキスは解けず、いっそう深く貪られながら、佐伯の両手に体中をまさぐられ始めた。 「ん、んっ」 胸を這う手は、湯上がりに着た薄いTシャツの上から丹念に乳首を刺激して、もうひとつの手は、大胆に下肢に伸びてハーフパンツの中にもぐり、純一の硬い欲望をじかに包んであおる。 「は、あ、ダメ……っ」 またたく間に射精感が募り、純一は身をよじった。熱くてたまらない。ぐったりと佐伯に身を預け、浅い呼吸を繰り返す。 「いいから、イっちゃえ。これじゃツライだろ」 甘ったるく耳に吹き込まれ、背筋がゾクッとする。執拗にまさぐられる胸からも快感が湧き出るようで、腰がくねって止まらない。 「……かわいいいよ、マジ」 「は、あん!」 ぐりっと、欲望の先端をえぐるように指の腹でこすられ、喉が仰け反った。そこに、きつく吸いつかれる。 「あ、あ、あ」 額に汗が滲む。息が続かない。心臓が破裂しそうに鳴り響く。佐伯の胸に包み込まれ、成す 「――純一」 ことさらに甘く呼ばれ、下肢をむかれた。嫌でも目が行ってしまう。佐伯の大きな手の中で、はち切れそうなほど充実した自分の欲望が露を吐き出している。 「ここも、やっぱりきれいだ」 「や……あっ」 こらえようがなかった。ぐっと強く、数度ほど淫らな刺激を加えられただけで、佐伯の手を白くべっとりと濡らしてしまった。そのすべてをまざまざと目に焼きつかされた。 「お、オレ……!」 うろたえる純一の口を佐伯はまたふさいでくる。唇を唇で押すやさしさで、純一をゆったりと横たえた。片手でTシャツをめくり上げて引き抜き、純一を全裸にする。 「は、あ」 純一は胸が上ずってならない。かたわらで佐伯もTシャツを脱いだと知れても、目も向けられない。視界が潤んでぼやけている。そんなつもりは少しもないのに、まばたいた端からしずくがこぼれて、こめかみを伝っていく。 「純一」 熱く感じる手で両目の涙を拭われた。視界を覆い、佐伯は蕩けそうな笑顔で見つめてくる。 「怖いか?」 怖くはない。どうしようもなく、自分が頼りないだけ――弱く、小さな生き物になったように感じるだけ。 だから、首を振った。それすらも、弱々しい動きにしかならなかった。 「ん――大丈夫だ。心配するな」 吐息を溢れさせて佐伯は体を重ねてくる。しっとりと素肌が合わさり、純一はまた喘いでしまう。 ……気持ちいい。 熱くて、でも心を溶かす温かさで、ああやっぱり佐伯だと、それだけを思った。 「……純一」 佐伯が呼ぶ。何度も、何度でも。 「純一」 そうして広い胸で包み込むように純一に抱きついてくる。 「かわいい……どうしようもなく」 額に、濡れたこめかみに、頬に、顎に、次々とキスの雨を降らせていく。肩に、喉元に、胸のささやかな粒に。 「はっ、や――」 どうしてそこがそんなにも感じるのか純一にはわからない。だけど佐伯の熱い舌に転がされ、たっぷりと舐められ、やわらかく吸われていると、じんじんと疼いてきて腰にまで伝わる。 ピクッと、また欲望が起ち上がった。その裏の、ずっと奥に、佐伯の手が伸びていく。誰にも触れられたことのない、自分ですら触れたことのない、未開の谷間をえぐり始める。 「あっ」 「大丈夫だ、力を抜け」 跳ねそうになった腰は佐伯の重みで押さえられた。 「ほら、膝立てられるか? おまえは、おとなしく感じてろ」 「や、ああ、んん――」 熱い舌が絡みついてきて、起ち上がった欲望はたちまち硬度を増す。ずっぽりと佐伯の口の中に納められ、ダイレクトな快感が純一をせめぐ。 「は、あ、あん!」 背がしなり、顎が仰け反った。ふるふると全身がわななく。たまらない。また吐精しそうになるのを我慢できない。 「イきたいなら、イっとけ」 甘く低いささやきが純一をそそのかす。純一の欲望を舐め回し、唇でしごき、びしょびしょにして追い上げていく。 「はっ、あ――」 身をくねらせ、純一は悶えた。片脚がせつなくうごめき、性感が高まるばかりの間に、佐伯の指に侵入を許してしまう。それはもはや深いところまでもぐり込んでいて、純一の中で淫らに動いていた。 「は、だ、ダメ」 口走るも、何がどうダメかなど自分でもわかっていない。燃えそうに体が熱い。欲望の中心も、佐伯に探られる中も。 「ヤ、もっ……」 やるせなく、顔に乱れた髪を手でかき上げる。そのまま額を押さえて、強烈な快感に耐える。 「純一――」 胸を締めつけそうな、吐息交じりの声が聞こえた。 「きれいだ、すごく……たまらない、色っぽい――」 「あ……ああっ」 濁った嬌声を上げ、純一はまた達する。ぎゅっと、今一度強く佐伯にしごかれたのもあって、ひとたまりもなかった。だけどそれよりも、佐伯の声に感じてしまった。 色っぽいって……あんたのほうが、極悪に色っぽい――。 顔を覗き込んできた佐伯の表情に目が釘付けになる。何もかも奪われると予感させられる。 乱れ髪が額に散り、笑みを 熱く湿った吐息が湧き上がった。佐伯に見惚れ、純一は薄く開いた唇から細く息を吐き出す。 もう、どうなってもいい。この男のものになるのだから、何をされても構わない。この男のものになってしまいたい――。 「純一」 フッと佐伯が笑う。今にも泣き出しそうな笑顔に見えたのは気の迷いか。 「……俊哉」 広い背中に両腕を絡めて純一は抱きつく。触れた肌が汗に湿って感じられることにも、佐伯も荒く呼吸を乱していることにも、胸いっぱいに佐伯の匂いを吸い込んだことにも心が満ちた。 「ん――」 たっぷりと深いキスをもらう。佐伯の指は純一の中にあって、今また動き始めた。ゆるゆるとほぐされ、それを体が受け入れていることを純一は感じる。 熱く、やわらかく、全身が溶けていく。佐伯の指の形まで感じて、内壁がうごめく。 「ちょ、……おいっ」 慌ただしくキスを解き、佐伯が悔しそうに漏らす理由がわからなかった。ずるっと指を引き抜かれ、覚えのない喪失感を知る。 「ったく、そんな、あおるな」 体がからっぽになったみたいで純一は淋しい。身を起こした佐伯を目で追う。かたわらで膝立ちになって、穿いていた薄手のイージーパンツを下ろす。 「あっ――」 カッと顔が火照り、純一は大きく息を飲んだ。たまらず、目をそらす。 あ、あんな、デカイの――。 「こら。今さらビビるな」 笑い含みにささやいて、佐伯は体を重ねてくる。 「で、でもっ」 「うるせー。とっくにトロトロになって、俺の指を咥え込んだくせに、言わせないからな」 「――えっ?」 「だから――」 純一の頭を胸に抱き寄せ、佐伯は腰を合わせた。硬く 「おまえは、気持ちよく感じて溶けてろ」 「んっ」 ぴったりと口をふさがれる。いっそう熱を帯びた舌に、とことんなぶられる。うまく息ができなくて、胸が上ずって、純一は応えることもできない。胸をまさぐる手の動きにも感じて、腰がくねる。佐伯にしがみつきたくても腕に力が入らない。 「はあっ」 唇を解放され、吐息が溢れ出た。 「あ、んっ」 その間に佐伯が入ってきた。ぐいっと、一息に。 「あ、あ、あ」 驚きに顔が歪む。佐伯を探して目が泳ぐ。目が合って、じわっと涙が溢れた。 「……痛くはないだろ?」 少しだけ、ほんの少しだけ、気弱そうに漏らした佐伯に、余計に涙が溢れる。 「――ん」 痛くはなかった。本当に。だから、小さくうなずいた。 「かわいい……」 たまらない吐息を漏らして佐伯が額にキスする。唇に欲しくて顎を突き出した。 「ん……」 自分をいっぱいに満たす佐伯を感じる。深く納まり、だけど動こうとはしないやさしさを胸いっぱいに感じた。 キスが甘くて、どうしようもなく甘くて、心も体も溶ける。本当に、トロトロになっているんじゃないかと思う。指の先まで痺れて、全身が沈んでいくように感じる。 「ほら」 佐伯に腕を捕られた。片方ずつ、佐伯の首に絡められる。 「ほら」 笑顔で、またキスされた。自分から舌を絡めて、欲しいだけ貪った。 ゆっくりと佐伯が腰を使い始める。ずるっと内壁をこすり、じっくりと小さな動きで純一の中を行き来し始める。 「ふ、んっ」 キスでふさがれていても声が出た。佐伯の首に絡めた腕に力が入る。 「はっ、ん!」 ズッと、佐伯の張り詰めた肉の先が、内側から純一の体を突く。 「あ、ああんっ」 また、同じところを。 「純一……」 キスが解け、顔を離して佐伯が見つめてきた。だけど、純一は目を合わせられない。勝手に口から飛び出していく嬌声を抑えられない。 「は、あっ……ん――あっ、あ、あ、はぁっ!」 佐伯の首にかじりついた。どうして自分がこんなふうになるのかわからない。もう佐伯にも知られている。再び起ち上がった欲望は既に硬く、ぬるぬると佐伯の腹にこすれている。 「あ、いや……っ、な、んんん」 「こら。我慢するな」 そんなことを言っても、余裕のない響きだった。純一は、佐伯と目を合わせる。 「――あ」 その表情に感じた。胸が熱くなる、どうしようもなく、じっとしていられなくなる。 「俊哉、俊哉!」 ぐっと唇を引き結び、眉をひそめた顔は明らかに快感に耐え、男くさい色気を滴らせていた。自分の体とつながってそんな顔をしているのかと思ったら、また涙が溢れた。 「俊哉――」 頬をすり寄せ、純一は佐伯を呼ぶ。もっと、もっと深くつながりたいと、腰を突き上げて揺らめかせる。 「くそっ」 悔しそうな声にも感じた。切羽詰まったように、突然に始まった熱っぽい抜き挿しさえ、またたく間に純一を絶頂に押し上げた。 「あ、あ、あーっ」 ほとんど叫びにも似て、純一は快感を訴える。佐伯に振るい落とされないように、しっかりと首にかじりつく。 「くっ」 佐伯の漏らす声も快感を訴えるものだった。純一は、もう何も考えられない。感じるままに吐き出す。 「い、あっ、いいっ」 「純一、純一!」 「いいっ、そこ……っ、あ、ああんっ」 どれほど甘ったれた声が出ても、自分の耳には届いてなかった。佐伯の力強い律動に揺さぶられ、意識のすべてが佐伯に向く。佐伯の表情を拾い集め、佐伯の漏らす声を聞き集め、胸がいっぱいになり、幸福で満たされて、精を放つ。 「はあん、い、……ああ――」 ぐったりと布団に崩れ、佐伯の首から腕がほどけるが、佐伯も崩れてくる。 「くぅっ……」 体の奥深いところに佐伯の熱が散ったと感じた。 「……純一」 汗で濡れた髪をかき上げ、佐伯が額にキスする。閉じていた目をうっすらと開ければ、唇が重なってきた。 今一度、たっぷりとしたキスをもらう。意識が遠のいていくようで、ひどく重く感じられる腰が快感の疼きを残していた。 そのあとどうなったか、純一はあまり覚えていない。ゆらりと抱き起こされた感覚があった。濡れたタオルで体を拭かれた感覚も。 軽く揺すられて目が覚めた。間近に佐伯の顔を見て、真っ赤になった。部屋の明るさから朝と知る。今まで生きてきた中で、一番幸福な朝だった。 洗いたてのような太陽が視界一面の畑を照らしている。夜のあいだに水分をたっぷり吸ったレタスは見た目にも瑞々しく、爽やかな緑色だ。 「おい、大丈夫か?」 隣に来て、耳打ちするように佐伯が言った。 「平気」 答えて、にっこりと純一は笑って見せる。照れて、佐伯が頬を染めるのがひどく新鮮だ。腰はだるくても心は軽い。 「ヤバイな……」 ぽつりと佐伯が言った。 「なにが?」 尋ねれば、いっそう照れたように答えてくる。 「その顔。おやっさんにバレそう。俺も、そそられてヤバイ」 引き締めて見せようとしたがダメだった。レタスしか見ていない中で、純一はキスをねだる。つっと、佐伯の唇に唇を寄せた。 たちまち抱きすくめられ、望んだ以上のキスになる。ぴったりと体が合わさり、布越しにも佐伯のたくましい胸を感じた。キスが解けて、浅く息をつく。佐伯の肩に頭を預け、うっとりと酔う。 そう――まだ、言ってなかった。あんなにもたくさん愛されて、自分がどんな気持ちか。 「俊哉――」 純一はささやく。佐伯の耳に唇を寄せて。 「愛してる」 誰よりも、いつまでも。 あと数ヶ月もすれば、この畑も一面の緑に染まる。そのときにも佐伯はいて、収穫の喜びを分かち合いながら、きっと、もっと深く愛し合っていることを思う。 「俺もだ。――純一、愛してる」 しっかりと返された声を聞いて、もう一度唇を重ねた。 おわり ◆BACK ◆作品一覧に戻る |
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